コスモスの詩合唱団は、阪神・淡路大震災を歌で語り継ぐ活動を続けています。震災の起きた年、我が合唱団は練習などできる状態ではありませんでした。全員が普段とは違う業務で、被災した市民のために働かねばならなかったのです。それでも、誰も文句は言いません。西宮市の復興に向けて、全員が努力していました。コスモスとの出会いはそんな時です。壊れた家の傍らにコスモスが元気に咲いていました。昨年まで育ててくれた人の無事を信じて。

コスモスに元気をもらいました。それでもそのコスモスを歌にするなどとても考えられませんでした。それを変えたのは、翌年2月に開催された第35回市民コーラス大会です。もちろん、我が合唱団が参加できるわけではありません。聴くだけのコーラス大会ですが、そこで歌いたいという気持ちが高まってきました。歌いたいのはあの「コスモス」。次回のコーラス大会は5月ですのであと3ヶ月しかありません。ひと月で曲の一部を作り、歌える友達を集めました。震災30年まで歌えるとはおもっていませんでしたが、歌で震災を伝えようと思っています。

問合せ先：米田　実

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